難治性の慢性咳嗽について
難治性の慢性咳嗽(なんちせいのまんせいがいそう)とはどんな病気ですか?
「難治性の慢性咳嗽」とは
- せきは体内から異物やウイルス・細菌などを出すための反射として、重要な役割を担っています。
- せきが8週間以上長引いている状態は「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」と呼ばれ1)、感染症以外の病的な原因(ぜん息/せきぜん息、胃食道逆流症、副鼻腔炎/鼻炎など)が考えられます。
- 特に、原因の治療を行ってもせきが続く状態もしくは長引くせきの原因が分からない状態は「難治性の慢性咳嗽」とされます。
1)日本呼吸器学会, 咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019. p.9. メディカルレビュー社.
「難治性の慢性咳嗽」の分類
せき過敏状態
- 「難治性の慢性咳嗽」には、通常では反応しないわずかな刺激に対しても神経が敏感に反応してせきが出てしまう、せき過敏状態が隠れている可能性も考えられます。
- せきを我慢したくても、自分では止められない状態になることもあります。
わずかな刺激でも我慢できずせきが出てしまう例
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冷気
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空気の乾燥
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会話
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香水などの香り
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歌う/笑う
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食事